ガッシュに食わされたチョコの、媚薬は既に私の身体を支配し
そのせいで──熱く火照った手で、少し冷えている弟の身体を撫でくり回す。
「そんな状態で、私より優位に立てるとでも思ったか――?」
「ちょ……っ! やめ、兄・・貴―――ん、ぅ…っ!?……や、やめっ…」
押し倒した弟の身体を、私は舐めるように、ねっとりと撫でつくす。
「やめ、ろ…って、言っ、て……!ぅ、ぁ…んん……もごっ!?」
五月蠅い口には、先ほどの。
残りのチョコを銜えさせ。
「媚薬入り―――。私に食わせたのはお前なのだから、
私がお前にソレを食わせても問題はなかろう?
お前が、私との新しい関係を望むなら、な―――?」
そう言い聞かせながら、口付けて残りのソレを無理矢理押し込んで…
「むぐ・・・、ぐっ、―――っ!」
キスさえままならない、その行為を繰り返しながら。
「私を本気にさせなければ・・・こんなに乱暴な事はしなかったのに」
乱暴に服を引き裂くと、そこから覗く首筋に舌を這わせて――・・・
「んっ・・・・・ぅあっ!」
鎖骨に口付けると、びくんっ!とガッシュが身体がはねらせた。
「───っ、あ、ぁ、っく……っ、何だ……よ…コレ……は、く…っ」
媚薬の回りが早い。流石の私も、多少頭が朦朧としてきた。
躊躇う必要はもうない。弟の顎を引き寄せて、またキスをする。
もうガッシュも抵抗のそぶりを見せない。互いに、堕ちる所まで堕ちてしまえばいい。
「は……ッ、…んぅ……やめ、っ…ふぁ……っ……! 」
キスの合間に零れる、吐息と喘ぎが、私の理性を壊してく。
そしてその虚ろになっていく瞳が、これから私の全てを映すのだろうと感じていた───