――ネタ祭りの始まり始まり――

  Ys6学園





case 1. 「昼休み」


皆で昼食タイム。
アドルはいつものように隣のクラスへ行く。

「あ、アドルさーん!!」と声がかかった。
その方は教室の隅の方で―― オルハとイーシャ、それとガッシュが。

イーシャ「今からお弁当だよね…? 一緒に食べよ、お兄ちゃん!」
アドル「もちろんだよ、その為にきたんだから」


と、突然鳴り響く、華麗なチャイム。
──
生徒会長室から放送が流れる前には、必ずこのチャイムがなる――
『ガッシュ、弁当を持って今すぐ生徒会長室に来なさい』
「またかよ!!」
弁当箱を開けにかかっていたガッシュは思わずそう叫んだ。
弁当を包むと慌てて駆けていく。

・・・その後ろ姿を見て、オルハが呟いた。
「あの人も苦労人ですねぇ」

───生徒会長室。
「それで、ガッシュ。イーシャ君の携帯アドレスを」
「断る」
がつがつ。
「だから、私の代わりに聞いて欲しいとこないだから言っているだろう」
「自分で聞けよ!!」






Case 2. 「実験中」


さきほどの科学の時間。
何故かガッシュだけ、薬の調合を連続で失敗した為、放課後、居残って頑張ることに。
・・・危険物を扱う為、自分以外の人に見ていてもらうことになるのだが。

「なんで兄貴なんだよ」
「適任が私しかいないからだ」
「・・・いや、俺は担任に頼んだんだけど」
「会長権g・・ 担任自ら私にお願いしてきたが?」
「・・・」
間髪入れない兄の返答に、黙るしかないガッシュであった。

調合のテキストには、「緑の薬品をゆっくりと注いだその後、青の薬品を入れる」と書いてあって。

「よし、次は青の薬品を・・」
言いかけてガッシュが手を伸ばすと。
がっちゃん。(←調合中の薬を乗っけてる薬品台倒した)
「あ。」
「あ?」
個々に台に乗せられていた薬たちが、一瞬にして混ざり合う。

「・・・っ」
薬品の混ざった強い香りと、立ちくらみに襲われたのかエルンストが倒れた。


突然の事故に、ガッシュは動揺しつつも、
慌ててエルの傍に駆け寄り、身体を揺さぶった。
「ちょ・・っ 大丈夫かっ!? 兄貴しっかりしろ─── って、アレ?」

いきなり目を開くエルンスト。呆然としているガッシュを無視して起き上がる。(まさにガバッと。)
そして機械のようにガッシュに振り向き、いきなり彼を抱きしめた。
「んなっ!?」
しかも片手は腰に回されている。
目と鼻の先の、もう息が届く範囲で・・・   彼が呟いた。


「ガッシュ・・      さぁ二人の世界へ行こうか」



第三者的に見ると、きっと二人の周りに薔薇がとんでると思われただろう。




『どさぁぁぁぁぁぁああああぁぁ。』(何かが落ちる音)


驚きの連続で更に混乱していたガッシュが、慌てて音のした方を振り返ると、そこには
カバンを落としたアドルが。
「あ、あどるぅぅ?!」
「ガッシュ・・・  君ってやつは・・」
「ち、違う これは事k」

「親友さようならっ!!」
等と言い捨てカバンを拾うのも忘れて走り去るアドル。
「アドルーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」
ガッシュ思わず絶叫。

そんな弟を目の前に、
「彼の事など放っておけばいい・・ さぁ(もう何を言ってるか聞き取れない)」
とか喋り続ける兄、エルンストだった。
合掌。







Case 3. 「誤解と愛とナイフの切れ味と」


次の日、朝の登校タイム―。
「あどるうぅぅぅううぅうぅっ!!!(ダッシュで追いつく)」
「あ、あぁ・・・(よそよそしい)  おはようガッs」
「こないだのは事故だったんだ!」
叫ぶガッシュ。が、後ろから何か追いつこうとする影が。

ドドドドd・・・
「弟よぉぉー(絶叫が近づいてくる)」
「うわっ、きたーぁぁぁ?!(二人して絶叫)」
二人の前で立ち止まる兄、エルンスト。(笑)

「何故逃げるっ!?何故楽園を拒むのだガッシュよ!!」
がばーっ!
そして顔が近づいていく…

「さぁ、愛と共に・・     って、何故赤毛?」


間違えて赤毛君に抱きついたエルンスト。
「貴様ガッシュを何処へやった!?」
アドルに食いつかんとばかりに、顔を近づけて叫びわめいた。
(ガッシュ・・・ あとで覚えてろぅ・・・)
困惑する赤毛君だった。

もちろん、その間に、
ガッシュはとっくに学校に到着していたわけで。

─── HR。
アドル    「ちょっと、ガッシュ!!」
エルンスト「やっと見つけたぞガッシュぅぅぅぅぅぅ!!」


ガッシュ「なんで意気投合してるんだよぉぉぉ!?」


修羅場になる予感――